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古民家再生物語 最終章SUGURU工務店 ブログ 

投稿日時:2015/06/05(金) 10:03


























































































元々この部分にあった木製窓。
今回アルミサッシに取り替える為撤去しました。




しかし、この建具は処分せずにリメイクして再利用します!




まずは洗浄。90年分の汚れをとります。




水が真っ黒。
こうして水洗いすることによって、あく抜きができます。




キレイになったら数日間乾かして



組立。




新しく作った壁の中へイン!








下地が終わったら左官屋による仕上げ工事。
今回は漆喰に砂やワラを混ぜて仕上げます。




仕事に夢中になっていたボクは、
左官工事の写真が一枚しか撮れていない事に、
終わったあと気が付く…。




キマりました。
古い物をいかし、部屋のアクセントへ。




左官工事が終わったら細部の補修工事。
廊下にあるカマチ(框)という材料に埋め木をします。




元々壁があった所なのでカマチに柱が入っていたカキコミがあります。
これに埋め木。つまり、木材をはめて補修するのです。




宮大工時代は毎日のようにやっていた繊細な作業。
正直緊張してます。




1ミリゆるいと埋めた木が取れてしまい、
逆にキツイと木が割れてしまう。
非常に高度な技術が必要で逃げ場のない仕事です。




切り口を斜めにして二度と外れないようにします。
そう、入れたら最後。取れません。
絶対間違えられない、一発勝負。




失敗を恐れず、自分を信じ続けた1時間。
ピタッ!!っと音が聞こえてくるかの様な仕上げり。
満足。




全部で五ヶ所の補修完了。




これが最後の仕事。90年前の堀ごたつの補修です。
これを作った大工さんは素晴らしい。凄まじい手間のかけ方。
今これを一から作れる人は本当に少ないと思います。




見えなくなってしまう所にも素晴らしい細工。




全体的にガタつきがあるので、全てバラして組立直します。
















バラバラになったら表面をペーパーで綺麗に。




全てに樫(かし)の木が使われていたので、ツバキ油を塗ります。




組立、設置。



コタツの中は杉板で仕上げました。




畳を入れて…ついに完成。





キッチン















洋室



















玄関(内側)











玄関(外側)















トイレ
















































































































 

古民家再生物語 第二章SUGURU工務店 ブログ 

投稿日時:2015/06/03(水) 18:32









木の習性を生かしたシンプルで合理的な構造、
ため息が出る程、美しい…。


見せようとせず、ただ合理的である事。
すなわち「自然と調和」する。


これが美しさの秘密です。


約一世紀の間、この家を支え
家族を支え
時間がたつにつれて、より美しく…


まさに、


「繁栄は美の約束」


長期優良住宅、スマートハウス、低炭素住宅、パッシブハウス…
国が目指す方向は素晴らしい…。


しかし、
僕らが未来へ残すべき物はこういった建物かもしれません。



美しく繁栄する…

未来の為に。





































長い間使われていなかったこの建物を蘇らせるべく、
大規模な工事が始まります。




まずは、解体工事。








天井を落とすと黒光りした梁が出現!












キッチンにも。








見事な構造。しかし、ひとつ問題が…。
約一世紀分のホコリや砂が梁にくっついて固まってしまっている。
水ぶきを何回しても汚れは落ちない…。



ボクはこの非常事態に備え用意していた道具がある。

まず、長靴にカッパを装備!
この日はまだ12月、気温は3°しかない為、この装備が暖かい。



新しい道具をセットしたボクは、スイッチを押した!





押し続けた…。




この日の気温は3°…。

気がつくとカッパの中はびしょびしょ。
ボクはこの後、
カッパの機能を過信してしまった為に…
風邪引いた…。



数日間高熱と戦っが、ジェネリックのおかげで見事に回復。
すぐに現場へと戻って工事を再開させた。





床下地








壁下地




サッシ取り替え




新しいサッシをはめているのは、サッシ工事担当の小高君。
高校時代の同級生で部活も一緒だった。
彼は今、缶コーヒーに異常にうるさい。
…。




断熱材入れ+ボード張り

















































 

古民家再生物語 第一章SUGURU工務店 ブログ 

投稿日時:2015/06/01(月) 19:57





この現場も今日で最後か…。



ボクの今持っている知識と技術をすべてぶつけたリフォーム工事が
今日、完成の日をむかえた。



完成してホッとしている反面、
長く続いた工事が終わってしまうという寂しさがある…



もう少し、



この達成感に浸っていたい…


























築90年の建物、今回ここが物語の舞台。

30年程前にこの玄関を増築したそうですが、
窓ばかりで使い勝手が悪く
本体の建物に似合う玄関に改装する為、解体します!




まずは、既存のサッシを撤去。
玄関の高さが低かったのと、
廊下の高低差が大きい原因はこの屋根にあります。




基礎まで解体。
屋根の高さは変えられないが、出来るだけ玄関を
高い位置に付けたい。
問題を解決させる為には玄関の奥行を少なくする必要があります。




45cm程引っ込めた部分に基礎を新しく造ります。
これで屋根に勾配があるので約9cm、既存の高さより
サッシを高くすることができます。




型枠設置




基礎完成




基礎工事してる間に、ボクは「原寸図」という図面を書きます。




これは基礎の上端や屋根、サッシの高さを正確に出す為!
そして玄関の軒の出などのバランスを決める為です。
人によって屋根の形に好みがありますが、この時、
「この玄関は俺の代表作になりそうだ!」 と、
仕上げりのバランスの良さを確信しました!




原寸図が出来たら材料の加工。




材料に柱の位置を書いて、




この機械で穴ポコを掘ります。




仕上げはこの「のみ」で、




穴まわりのバリを取り除くと、




キレイな穴ポコが出来ました。




桁の加工




4寸柱




浸透性の塗料で塗装




いよいよ組立!!
まずは基礎の上に土台設置。




土台の穴ポコに柱をさしていきます。




柱が立ったらその上に桁をのせて、




タル木を取付。




その上に、茅負(カヤオイ)、裏甲(ウラゴ)まわします。




屋根をふさぐ前に軒天を張ります。




分かるかな?
軒天も杉の無垢材を使います。




玄関を高くする為、上の屋根との隙間が狭い!!
何回も頭をぶつけました。




そしてまたタル木!
こうすることで、屋根に厚みが出てカッコ良くなります。
もとの屋根は薄っぺらい感じでした。




屋根が出来たらサッシを取付。




コンクリ打設。




コンクリートを乾かしている間、材料の加工。
材料に斜めの線を書いて、












こいつを10本作り現場へ!




この変わったカタチをした材料を、




重ねていき、




この高さになったら、




さっきのこいつの登場です!
黒く塗装しときました。




ピタりんこ!!!




これが、下見板の鎧張りってやつです!




屋根の出幅がこれだけあるので、
雨が降っても壁が汚れません。




我ながら、手間を惜しげもなくかけただけあって見事な仕上がり!
侍が出てきそうな玄関になりました。



















































 

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